Piano etc.

ピアノ教師の考え事を綴っています。

ピアノの練習時間はどれくらい?短時間でも練習できます!

こんにちは。ピアノ教師・渡邊智子です。

東京の小金井市と三鷹市でピアノ教室を開いています。

ピアノ教室 小金井 三鷹 武蔵境 | 渡邊ピアノ教室

 

 ピアノ教師の方なら、ほぼ全員以下のような質問を受けたことがあると思います。

どのくらい練習したらいいですか?

毎日弾かないとダメですか?

一日何時間弾けば上手くなりますか?

この記事では、「練習が足りているか心配」「これから習いたい、又は独学したいけど練習時間が取れるか心配」という方のために、練習時間と内容についての考え方をお伝えします。また、短い時間でできる練習についても一緒に解説していきますので、参考にしていただければ嬉しいです。
 

アイキャッチ画像

 

 

ピアノの練習時間はどれくらい必要ですか?

 

あなたが作れる時間でOKです

 子供の頃にピアノを習っていて「毎日30分練習しなさい」などと言われた経験のある方も多いと思います。これって何基準なのでしょう?おそらく、30分くらいなら時間取れるでしょ?ということなのかな、と思います。

しかし、現代では大人も子供も時間に追われていて、毎日30分もピアノに向かうなんて無理という方も多いですよね。そうなったらピアノは諦めるしかないのでしょうか?

私はピアノ教室を開いていて、常時60名程の生徒さんが在籍されています。当然、練習時間についての質問をされることもありますが、その時は「練習は量より質です。」とお話ししています。基本 、練習時間は各自お任せということで、おそらく毎日弾いていない生徒さんも多いと思います。それでも何かしらの曲は弾けるようになります。

導入時は練習時間が多い方が進みが早いですが、だからと言って少ない時間では弾けるようにならないということはありません。短時間でもコツコツ続ければ弾けるようになります。自分が作れる時間で出来ることを積み重ねていけば良いのです。

 

練習は量より質 

私の経験上、時間を費やすことを目標に練習しても効果は上がらないです。

子供の頃は練習時間をノートに記録していたこともありましたが、出来ない部分を練習して時計を見ると10分しか経っていない…なんていう時は、とりあえず何回もただ弾いてみて時間を費やすということをしていました。何かを改善しようという意識を持って弾かないと練習にならないので、時間を費やすためだけに弾いていても身にならないという事を、当時の私に教えてあげたいです。

とにかく「長時間弾けば上手くなる」という先入観は捨てて、練習の内容を充実させることにフォーカスしてみてください。

最近は、社会的にも長時間労働反対の方向に動き始めていますし、短時間で成果を出せる方がいいという考え方も徐々に浸透してきています。

ピアノの練習も同じです。同様の内容が出来るようになるのだったら、短時間で済んだ方がいいに決まっています。練習時間が取れないからピアノは無理と諦めずに、取れる時間内で何が出来るかを考えてみてください。5分だけでも意外と出来ることはありますよ!

補足として、どうしても練習時間の目標を定めて取り組みたいという方には、練習メニューを組むことをお勧めします。

次の項目では、具体的な練習内容を考えてみたいと思います。

 

練習内容を充実させるための考え方。短時間でも練習できます!

 

 隙間時間で練習できること

 ピアノの練習は時間より内容が大切ということはご理解いただけたでしょうか?

では実際、5分で出来る練習内容を挙げてみます。

  1. 譜読み
  2. 片手練習
  3. 音間違いを直す
  4. 指使いを考える
  5. テンポを上げる
  6. 強弱をつける

色々あります。

音符を読むのが苦手な方は「5分で譜読みなんてできない。」と思うかもしれませんが、たぶん1小節ならできます。音数の少ない曲なら4小節くらい進めらるかもしれないです。

大事なのは、広範囲を練習しようと思わず部分的に練習するということです。

時間に余裕のある日は、1曲通して弾くのも良いと思います。ですが、まとまった時間が取れない日は、数分でできる部分練習に絞って取り組んでみてください。

「今日は時間が無いから練習できない。」と思うより「5分空いたからちょっと弾いてみよう。」と思えた方が前向きで上達しそうな気がしませんか?

 

結果はすぐに見えないことを知っておきましょう

隙間時間で練習する際に気に留めておいていただきたいことがあります。

「完璧に出来るようになるまで弾かなくて大丈夫」ということです。

ピアノの練習は筋トレと似ている部分があります。トレーニングをしたその日に実感が得られなくても、小さな努力の積み重ねで、ある日変化に気が付くという感じです。

連日頑張っても弾けなった速いパッセージが、2,3日後に弾いてみると楽に弾けたりすることもあります。たった5分の練習でも、断続的に同じことを繰り返すことで成果が出てきます。身に付くには時間がかかることを知って、短い時間を有効活用してください。

もちろん、時間が取れる日には「出来るまで頑張る」という練習をしてみるのも効果的だと思います。その時使える時間に合わせて、練習内容を考えてるようにしてみてください。

 

ピアノに向かっている時以外も練習できます

ピアノの練習というと、どうしてもピアノの前に座って指を動かしている映像を思い浮かべがちです。確かに、実際弾けるようになるためにはピアノの鍵盤に触れて練習することが必須になります。ですが、練習の段階では、ピアノが無くてもできる事があります。

例えば、楽譜を見て分析してみましょう。

特に譜読みが遅い方は、まず弾かずに楽譜を見てみてください。その曲の構成を知ることで譜読みが楽になるはずです。曲の構成とか分析とか言われると難しそうに感じるかもしれませんが、同じメロディーや同じ和音がどこに使われているかなどを探してみるだけでも立派な分析です。そういった情報を頭に入れておくことで、楽譜を読み取る作業が楽になり指の動きに集中しやすくなります。

満員電車の中でも、指先だけでエアピアノだったらできるのではないでしょうか。

指使いが上手くいかない部分などは、そこだけ記憶しておいて順に指を動かしてみるだけでも、ちょっとした練習にはなります。暗譜で苦労する方も、敢えてピアノが無い場所でイメージトレーニングをすると効果的です。

自分なりの練習方法を考えて、隙間時間を有効に使いながらピアノを楽しめる人が増えていったらいいな、と願っています。

 

まとめ

ピアノの練習時間はどのくらい必要か?という疑問に対して、練習時間と内容についての考え方を述べてきました。

結論。時間は重要じゃない、量より質。ということがご理解いただけたでしょうか?

今回の内容である、「短時間で結果を出す」「時間を有効に使う」考え方に関しては、こちらの本がすごく参考になりました。

自分を操る超集中力

短時間で集中できないというお悩みを持っている方は、ぜひ読んでみてください。音楽家の例を出して説明されている部分もあったりして、興味深いです。

私自身、練習に関して悪戦苦闘してきた経験があります。やたら長時間弾いてみたり、指の準備運動を取り入れてみたり、色々試しましたが、結局いかに集中できるかが全てだと思います。今は、短時間でも集中して必要な練習をするという考えに落ち着き、練習がストレスにならなくなりました。

練習していると上手く出来ずにイラっとすることもあるかもしれませんが、前向きにピアノに取り組んでもらえたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。