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ピアノ教師の考え事を綴っています。

子供のピアノレッスンにおすすめの楽譜

こんにちは。ピアノ教師・渡邊智子です。

東京の小金井市と三鷹市でピアノ教室を開いています。 

今回は、私がレッスンで使う楽譜をどのように選んでいるか、楽譜選びのポイントをご紹介します。

 

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私が本格的にピアノ教室を始めた頃、楽器店に行って子供向け教本のコーナーを隅々までチェックしました。それまでは引き継ぎの生徒さんを見ることが殆どで、教本もそのまま引き継いで使っていましたし、幼児にドレミを教えるといったような初歩のレッスンをしたことがありませんでした。楽譜を買いに行くのは主に自分のため、なので子供向け教本のコーナーには足が向いたことすらありません。そんな私には、初めてピアノを習う子供に何の教本を与えたら良いのか分からず、このままだとピアノ教師としてやっていけないと思いました。

そこで、実際に楽器店で沢山の教本を見て、それぞれの特徴を把握した上で、自分が使い易そうだと思った楽譜をまとめて購入しました。一人一人に合った教本を選んでレッスンしたいと思っていたので、特徴の異なる楽譜を一揃い入手しておいて、体験レッスンの時に何冊かお薦めの楽譜を見てもらえるようにしたのです。その時に購入しておいた楽譜は今でもよく使っていますし、その後も新しい教本を見かけては購入し、レッスンに役立てています。

最近の子供向け教本は種類が豊富で、可愛いイラストが満載だったり、知っている歌のメロディーがどんどん弾けるようになっていたり、とにかく工夫が凝らされています。それぞれの教本に特徴があるので、子供の個性に合わせた教本選びのポイントをご紹介したいと思います。

 

 

読譜力に合わせた楽譜選び

最初にドレミを教えた時に、音符の判別が苦手そうな子供には「音符が大きくて見やすい」教本をお薦めします。真ん中のドは音符の〇に横棒が刺さっていて、レの〇は横棒にくっついている、といった見分けが苦手な子供もいます。年齢にもよると思いますが。その場合は、なるべく音符の〇が大きい方が教えやすいです。子供側からしても、小さい音符で見分けがつかないままレッスンを進められてしまうより、見やすい楽譜で「分かった。出来た。」という体験を多く積めた方がやる気が出るはずです。

大きい音符でお薦めの楽譜は、以下のシリーズになります。

 

うたとピアノの絵本(1) みぎて アキピアノ教本 導入編(3~7歳)

うたとピアノの絵本(2) ひだりて みんなでたのしくうたったりひいたり (アキピアノ教本)

うたとピアノの絵本(3) りょうて アキピアノ教本 導入編(3~7歳)

1巻が右手だけ、2巻が左手だけ、3巻が両手を使う教本です。右手のドレミファソと左手のドシラソファしか出てこないので、ゆっくり進めたい子にはちょうど良いと思います。タイトルの通り「絵本に楽譜が付いている」みたいな作りになっていて、絵を見て楽しみながらレッスンできます。

 

新版 みんなのオルガン・ピアノの本1

新版 みんなのオルガン・ピアノの本2

1巻から両手用の教本ですが、最初はドだけ、次にドレ(右手)とドシ(左手)、ドレミとドシラのように少しずつ音が増えていく流れで、始めて習う子供でも無理なくできる構成になっています。いくつかリピート付きの長い曲もありますが、難しければカットするなど対応できると思います。後半は、両手同時に弾く曲も出てくるので、進むにつれて上達した実感が得られる教本です。2巻になると、音域が広がって読譜が難しくなるかもしれませんが、音符は大きめなので判別しやすいです。技術的には、左手の音数が増えたり、黒鍵が増えたり、2ページに渡る長めの曲も多くなったりして、難易度はだいぶ上がります。

 

リズム感が良い子には

リズム感は先天的なところが大きいと思います。何も教えていないのにちゃんとリズムに合わせて手拍子が打てる3歳児もいれば、何年もピアノを習っているのにリズムが取れない小学生もいます。それでも、子供のうちに気付いてあげれば直せるものだと思うのですが。

リズム感が良い子供は、まず聞いたことのあるメロディーを教材にするのがお薦めです。

 

しってるきょくでどんどんひける ピアノひけるよ!ジュニア(1)

しってるきょくでどんどんひける ピアノひけるよ!ジュニア(2)

しってるきょくでどんどんひける ピアノひけるよ!ジュニア(3)

この教本は、とても人気があります。とにかく知っている歌のメロディーが弾けるようになって楽しいみたいです。1巻はドレミファソ(右手)とドシラソファ(左手)で、4分音符~全音符が出てきます。2巻は8分音符と付点4分音符、それに低いドレミファソが出てきます。1巻からタイが出てきて、2巻では8分音符とタイの組み合わせなど、音の長さが数えにくいところもあるので、感覚的にリズムが取れる子の方が使い易い教本だと思います。3巻は左手の音数が増えて、ポジション移動も出てくるので急に難しくなる印象です。それでも、知っている曲が弾きたいという子は頑張れるので、上達に繋がるのかなと思います。

 

手が大きい、しっかり音が出せる子には

手がしっかりしている子供は、和音(ドミソなどいくつかの音を同時に弾くこと)が得意かもしれません。それなら、その特性を活かせる教本をお薦めします。

 

WP201J バスティンピアノベーシックス ピアノ(ピアノのおけいこ) レベル1>

JGP83 バスティン先生のお気に入り レベル 1

こちらの教本は、シリーズで沢山の種類が出版されています。この教本を使うことに特化している教室もあるくらい、現在のピアノ教育に浸透している教本です。私は「ピアノ」のシリーズを使うことが多いですが、「お気に入り」シリーズも発表会などで弾ける曲が載っていてお薦めです。「ピアノ」の1巻は両手ともドレミファソのポジションで弾くところから始まり、ファソラシドやソラシドレのポジションに移行していくようになっています。ポジションごとに「ドミソ」「ファラド」「ソシレ」の和音が練習できます。シャープとフラットも最初から出てくるので、読譜の練習にもなりますし、黒鍵を弾いてみたい好奇心旺盛な子供にはピッタリです。

 

最後に

他にもご紹介したい教本は色々あるのですが、今回は、私がレッスンでよく使う楽譜を選んでみました。どれも幼児~小学生まで使えて、可愛いイラストがいっぱいの楽しい教本です。

お子さんがピアノに興味を持っていて、習わせる前にお母さんが教えるというケースもあると思います。そういう時には、ぜひ楽しい教本を使って指導してあげてください。

レッスンで取り入れているテクニック系の教本についても、また近いうちに別記事でご紹介したいと思っています。

 最後までお読みいただきありがとうございました。